天井放射冷暖房について


 ・熱環境と人体との関係

   熱的な快適空間を人体の生理に関連して分類すれば、快適感・至適感・快感の三つに
   分類することができる。

    快適空間とは、人体にとって、長時間の居住の生活空間に適し、外部環境の変化に
   順応して、多少の熱的変化が生じる健康的な生活空間をいう。

   至適空間とは、人体にとって、限定された時間労働のための作業空間に適し、外部
   環境と全く遮断された、人工的で人体の生理にストレスの低い作業空間をいう。

   快感空間とは、人体にとって、暑いときの「そよ風」とか寒いときの「日射し」のようなもの
   である。これらは人体に刺激を与え、積極的な快感を運ぶが、刺激が継続されれば人体
   にとって、不快となるであろう。以上の考察から、作業空間が機能的でないと、人体のスト
   レスが高まり作業効率が低下するが、長時間継続して生活する居住空間では、心理的に
   も、感覚的にも、熱的にも不快を感じない程度の状態で、人体に適度のストレスを与える
   くらいの居住空間が人間の生体のリズムに必要な冷暖房システムではなかろうか。

快適性の評価基準の図はこちら


・エアコンから天井放射冷暖房へ

   ニューヨークと東京は、夏と冬の温度差はともに20℃以上もあり、温度的にはほぼ同じであるが、湿度では  全く逆である。ニューヨークの冬の湿度は70%位で、夏は65%位であるのに比べ、東京の冬は50%位で乾  燥し、夏は75%もあり高湿である。
  ニューヨークのように冬は高湿で、夏は適湿の地城で発達した空気調和システム(エアコン)は空気を熱媒と   するのが特徴であり、また有効である。従って、冬は温風を、夏は冷風を室内に吹き出しても、室内は冬に日本ほどには乾燥せず、夏も特別に除湿の必要はない。
  同じような空気熱媒のエアコンを東京で行うと、冬は加湿装置を設けないかぎり室内空気は乾燥し、夏は室   内への吹き出し冷気が15℃以下でないと除湿効果が得られない。従って室温は23℃以下にもなり、長時間  の在室には健康上にも適さないシステムといえよう。

  空気を熱媒とせず、コンクリートスラブやモルタル天井等を熱媒とする、空調によらない「躯体熱媒による天  井放射冷暖房」は東京(日本列島)のような、冬は低温低湿、夏は高温高湿の気候風土に適したシステムと   いえる。すなわち、天井放射冷房の場合には、従未の空気熱媒のエアコンのように、顕熱(温度)・潜熱(湿   度)も空気で除去するのではなく、顕熱除去は躯体熱媒で、潜熱除去は除湿器で除去するシステムである。
 
  天井放射令暖房システムは、冬は高温の温風を吹かないため室内空気は乾燥せず、夏は適度の冷風なので室内も冷やしすぎにならず、有効に除湿することが可能となる。
  
  本システムは、長時間在室する住宅・老人ホーム・病室・アトリエ・図書館・研究室等に快適な室内熱環境を   提供することができる。

世界の都市別クリモグラフ 日本の都市別クリモグラフ


・有孔金属天井輻射パネル

   近年、渋谷のパサージュガーデン(北−1)や他の現場で採用されている有孔金属天井放射パネル[ドイツクリーナ社と日本のトヨックスが技術提携]は、冷暖房の立ち上がりが早く、吸音性能、メンテナンス面も優れてお り、特にオフィス空間には最適な放射冷暖房パネルである。また、当社の開発したアフタークーラー付除湿器と 組み合わせて日本の気候条件においても問題なく運転が可能となる。

  天井パネルの施工は、従来のシステム天井と若干異なるが施工性は同等である。
現状コスト面では、若干高価であるが近々国内でライセンス生産始まる次第、安価に
供給が可能となることを望む次第である。

施工中の天井輻射パネル
天井パネルの表面温度変化と実測データ
アフタークーラー付除湿器の説明


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電子メール: info@tetens.co.jp 担当/村瀬 豊 迄